義母から桜茶を頂き、母が買って来てくれた焼き芋とお三時をしました。
この組み合わせでいただくと、道明寺を食べている気分が味わえます。うう、健気だと思いませんでしょうか...。


破水から始まった私の出産は先生にも看護師さんにも今日の出産はないと言われ
二人部屋でひっそりと一人で一晩明かすんだと自分でも思っていました。
それが同室の方が一人ですたすたと分娩台に行きますといい、出て行かれてからすぐ、
おぎゃーっと赤ちゃんの声が聞こえたころ、
私もなんだか痛みが始まり、布団の中にメモを持ち込み、その時間をはかり始めました。
夫が母を自宅に送ってからもう一度来てくれたときには、私は確実に陣痛が短くなっており
看護師さんに申し出ましたが、にこっと笑われただけで、相手にされません...。
しかし、私の体の大きさと下りて来ていないということから、帝王切開の可能性が高く
食べ物も水も一切飲んではいけないと言われ、喉がからからの壮絶な夜が始まったのです。
そこから私のいやいやが始まり、痛みが来るたびに、夫の声かけにならって息をするだけでした。
ハードな仕事の中駆けつけてくれて相手をしてくれている夫に一言の労いも出ない
自分勝手な私でした。
後に母子手帳に添付されているハガキを区役所に送る際に
安産か難産かを選ぶところがあり、そんなの本人はみんな難産だと思うんじゃないかな〜と思いました。
どんな出産も本人にとっては一大事できついものなんだと思うのです。
朝方になり何度ももうこれ以上痛いのは嫌だ!と叫んだのか目で訴えたのか
夫がナースコールをしてくれて、看護師さんが先生を起こしてくださり、診察した結果
自然分娩でいこうと先生が言い、ただし、僕が産むんじゃないよ、君が君の力で産むんだよと。
この言葉、強烈でした。自分で産むなんて当たり前のことだけど、
思わず「産めな〜い。帝王切開でもいい」と思ってしまっていたのでした。
それを目で夫に訴えましたが夫の目は、喉まででかかっているけれど、それを抑えている感じで、
私が何度か目をつぶって、開いたときに、夫は「かわいそうだから代わってあげたいんです」と
涙を流して先生や助産師さんに言っていました。それに対し、助産師さんは笑って
「いい旦那さんじゃない」と。私は訳が分からないなかここだけは鮮明に覚えています。
その後はあっという間に産まれ、赤子を目の前に突き付けられ、助産師さんに
「赤ちゃんだよ。自分の赤ちゃんだよ。きちんとさわりなさい」と言われたけど、へなへなでした。
夫は今度は大きな声を出して、すごいすごい、よくやったというようなことを繰り返して、そこらじゅうを歩き回っていました。
少しして先生から出産に関してインタビュー(録音されてあとでいただけるのです)
を受けたときに、一喜一憂する旦那さんですが....と言われていました。ははは〜。
出産なんて当たり前でみんなやって来たことで、女性なら乗り越えられるものなんだと
何度も教えられたけど、私は一人や先生とだけでは乗り越えられなかったと思います。
こうやって最後まで一緒にいてくれて夫には感謝のしようもありません。
そして予定日にきちんと産まれたいと思ってこの世界にやって来た赤子にもたすけられました。
ただ、産んだことで私は泣きませんでした。それに「産まれてきてくれてありがとう」
なんて素敵な言葉は思いつきませんでした。
ものすごく現実的で他人事のようにも思えて、感情が出てこない、やっぱりぱっとしない私でした。